代表者の想い
会社員時代はコンサルタントとして、上場企業や政府・省庁に向けた調査・アドバイスを行っていました。日頃から世界中のプロの投資家と日本企業の課題を議論したりと、面白く本当にやりがいのある仕事でしたが、30代半ばを過ぎた頃から「身近な問題に向き合っていない、目の前で困っている普通の人の役に立っていないのではないか」と考えるようになりました。また採用や人事評価を行う立場も長く続けるなかで、ひとり親の人が家族と仕事の両立にとても苦労しているのを目の当たりにすることが何度もありました。本人や家族の病気・介護・障害など重荷を負って働いている人はたくさんいるわけですが、私としては特にひとり親の人の力になりたいと思うことが増えていきました。ただビジネスマンであるからには企業の利益や個人のパフォーマンスで判断しなければいけませんし、日々成果が求められる現役のコンサルタントとして余力はほとんどありませんでした。
小さなことから何かしてみようと思い、2021年にひとり親向けのフードバンクなどを行うNPOのグッドネイバーズさんへの寄付を始めました。その後は寄付先のNPOや金額を増やすなどしましたが、しだいに毎月いくばくかのお金を払っているだけで直接誰かの役に立っていないと感じ、2023年にグッドネイバーズさんの食品配布へボランティア参加したことをきっかけに、主にひとり親を支援する非営利団体を創ろうと決めました。
最近はコロナウイルスやウクライナでの戦争がきっかけで物価が上がる世の中になり、特に食べ物の値段は大きく上がっています。やらないといけないことは他にもたくさんありますが、食料品の支援はいま一層必要とされているはずです。創ったばかりの小さな団体ですが、まずは食品支援を第一に活動していきたいと思っています。(2025年1月)
■代表理事 岩田 健太郎 大学卒業後は大手コンサルティング会社に入社し、上場企業や政府機関向けに機関投資家や資本市場についての調査・アドバイスに従事。リサーチ部門の本部長などを務めるも2024年に会社員を退職し、ジャンティーユを創設。1986年生まれ、岐阜県出身。趣味は絵画鑑賞(特にアメリカ現代美術)、映画、旅行、読書。個人での資産運用歴は約20年。